こんにちは。
スターティアラボ オウンドメディア研究会です。
今回は少し趣向を変えまして、過去に本ブログでも紹介しているオウンドメディアやペイドメディアを恋愛に見立て、Webサイト運用を違った視点から考えるコラムをお送りします。
テーマは「"Webサイトは企業の顔"というのは本当かどうか、メディアを恋愛に例えて考えてみた」です。
とある女性社員が「なんかオウンドメディアってペイドメディアと違って誠実な感じがしますね」という話していたのが、きっかけになったとかならないとか。
例えるならペイドメディアはナンパ
それではまず、ペイドメディアについてお話します。
ペイドメディアとはリスティング広告、リターゲティング広告など広告枠を購入することで利用できるメディアでして、不特定多数のユーザーに情報発信や宣伝を行うことにより、製品やサービスを認知させ、既存顧客を含め、潜在顧客や自社に興味を持っていないその他の未来のお客様とも接点を作ることが出来るものです。
ペイドメディアの利点は多くの人にアプローチできることで、成約率は決して高くないですが、自社サイトへの流入数を多く見込む事が出来ます。そのため、多くの人と接点を持つことが出来ると言い換えられますね。
成功率は低くても不特定多数の人に積極的にアプローチをする、恋愛に例えるとつまりは「ナンパ」です。
ナンパは、1回で成功させるのは難しく、女性に何度断られても根気強く積極的に話しかけて、初めてデートという次のステージへ行く事が出来ます。
これはリスティング広告などのペイドメディアも同じような物でして、コンバージョン率は決して高いものではありませんので、広いターゲットに向けて、数を打つ事で成約を目指します。
オウンドメディアはお見合い?
オウンドメディアとは、自社ブログやメールマガジンなど、自社で所有・運営・管理しているメディアであり、コンテンツの内容を自由に扱う事ができ、伝えたい内容をダイレクトにユーザーへ伝えることができます。
オウンドメディアの利点は、ユーザーの求める情報を企業が提供し、それをユーザーが求めて訪れてくるため流入数には限りがありますが、本当に来て欲しい(その情報を求めている、もしくはその情報で解決できることに不満をもっている)お客様に来て頂くことが可能です。
企業はオウンドメディアで明確なターゲットに向けて情報を発信し、ユーザーは潜在的なキーワードを持って自分の求めるメディアへ行き着き、情報とマッチングする。それは例えるなら「お見合い」ではないでしょうか。
お互いが求める条件を明確に持っており、認知する前は潜在的な課題に対して情報を発信、または検索を行い、あるべき人へ届けたい情報が届きます。
お見合いは、相手に求める条件がありますが、それを満たしてくれる人物までは特定出来ていません。反対に、相手も同様に潜在的な要望は抱えているますが、それを顕在化させる相手を知りません。
そこで、募集条件をある程度募り、それにマッチする相手を探していき、やがては求めていた異性に巡り会えることでしょう(確率は何とも言えませんが)。
オウンドメディアも同様です。闇雲に集客を行うのではなく、明確なターゲットへ有益な情報を届ける自社管理のメディアです。求める人との出会いのため、しっかりとターゲットのみに向けた訴求を辛抱強く行います。
大事なのは身だしなみ。集客した先のWebサイトを整える
ペイドメディアはナンパ、オウンドメディアはお見合い。それぞれ恋愛に例えるとアプローチ方法やフローに明確な違いがある事がわかりました。
しかし、今回のテーマは「"Webサイトは企業の顔"というのは本当かどうか、メディアを恋愛に例えて考えてみた」です。
ここまでのお話を前提に、本筋について考えていきます。
Webサイト=顔。つまり人の顔に当てはまります。「私は内面重視!」という方も多いのは事実ですが、それでもファーストインプレッションで無意識に人が見るのは「顔」が55%だと言われており、外見を完全に無視する事は出来ません。
つまり、いくらオウンドメディアやペイドメディアでユーザーにアプローチをしても、Webサイトがトレンドに合わないデザインで古かったり、サイト内を回遊したくなるようなわかりやすい、魅力的なものでなければ集客に成功しても取り逃してしまうのです。
そう、集客のアプローチ方法はとても大事です、しかし、そこばかりに注力をして、肝心のWebサイト(身だしなみ)を疎かにしていたのでは本末転倒、費用対効果は見込めません。
清潔感を保ったり、髪型や服装、寝起きの顔なんてもってのほかです。デートまでこぎつけて当日身だしなみに全く気を使わない人はおそらくいないでしょう。Webサイトも同様です。Webサイトに流入してもらえたら、そこからが勝負です。サイト内リンクを適切に設定してサイト構造を最適化したり、キーワードに対してきちんとした情報の置き方を工夫したり、ユーザビリティを高めるための努力を怠っては、いかなるメディアも効果を下げてしまいます。
まとめ
お見合いもナンパも、経験した事がない人はあまりイメージがつきにくい内容だったかと思います。
しかし、それでもいいのです。オウンドメディアやペイドメディアで集客に力を入れても、Webサイトがしっかりしていなければ意味がないという事さえわかっていただければ十分です。
今回はこれまでの固いイメージから離れ、恋愛に例えてWeb集客について考えてみました。次回もお楽しみにお待ちください。